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Todd Haynes' "I'm Not There"

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金曜日は「アイム・ノット・ゼア」の試写を観てきました。
トッド・ヘインズ監督(「ヴェルヴェット・ゴールドマイン」など)が手がけた話題のボブ・ディランの「伝記」映画。とはいっても、普通の「伝記」ではまったくなく、映画の最初に出てくるクレジットによれば、“INSPIRED BY THE MUSIC AND MANY LIVES OF BOB DYLAN” とのこと。ディランの長いキャリアからの7つの時期の様々なペルソナを女性(ケイト・ブランシェットが素晴らしい)と黒人少年を含む6人の俳優が演じ分けるという、大胆ですが、これしかなかったかもと思わせる見事な着想によるもので、役名にディランという名前は出てきません。

とにかくむちゃくちゃ面白かった。大傑作だと思います。何度も観たくなります。
長文の映画評を書きたいので、原稿のご依頼をお待ちしております。

ディランの様々な逸話、神話、曲、歌詞、発言などがモザイクのように散りばめられ、複数の物語が重なり合う重層的な作品。もちろん僕のようにその素材となってる話や作品についての知識がある人間なら、おおっと思わされたり、ニヤニヤさせられるところがたっぷりあるわけですが、もちろん映画の本質はそんなトリビアにあるのではありません。
監督は綿密なリサーチをしていて、そこから得た知識、情報を細部にまでうまく活かしていますが、同じくらいにディランの作品の豊かなイマジネーションの方に目を向け、そこから多くを得たようです。ある意味では、ディランの半生に実際に起こった(もしくは起こったとされている)ことではなく、そのイマジネーション溢れる世界の中にこそアーティストとしての真実を求めていると言ってもいいかもしれません。監督はその世界に飛び込み、そこから彼自身のイマジネーションを広げ、この魅惑的な映画を作り上げています。それと、「ドント・ルック・バック」のシネマ・ヴェリテから、ディランが影響を強く受けているフェリーニや「ビリー・ザ・キッド」のサム・ペキンパーの西部劇までの映像のスタイルを巧みに取り込んでいるところが実にうまいんですね。

なお、サントラのアルバム・レヴューを「ミュージック・マガジン」誌の今月号に書いています。そのアルバムに参加しているリッチー・ヘヴンズとジム・ジェイムズ(マイ・モーニング・ジャケット)&キャレキシコは映画にも登場して歌声を聞かせます。


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Comments

突然の悲報です。「ディラン」の一人を演じているヒース・レジャーが現地時間22日にニューヨークで亡くなりました。28歳の若さです。発見されたとき、睡眠薬(処方箋のあるものと無いものの両方)が発見されたそうで、自殺なのか誤っての飲み過ぎなのかは、まだわかっていません。発見されたアパートがメアリー・ケイト・オルセン所有のものという初報は間違いだそうです。ご冥福をお祈りします。
http://cityroom.blogs.nytimes.com/2008/01/22/actor-heath-ledger-is-found-dead/index.html?ref=movies

Posted by: Tadd | January 23, 2008 at 09:40 AM

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