Recent Springsteen-related releases
ここでの紹介が遅くなりましたが、昨年10月に地元ニュージャージーで観たブルース・スプリングスティーン&ジ・Eストリート・バンドのライヴ・レポートを中心とした記事が「大人のロック! 2008年冬号【Vol.13】」に掲載されています。
「マジック」のアルバム・レヴューと僕が選んだ「95年以降のベスト・ソング10」なども加えた計6ページの記事です(短いインタヴューだけはソニーから提供されたラジオ用の素材を編集部がまとめたもので、僕は関与していません)。是非読んでみてください。
で、昨年後半にブルースの新録音を含むアルバムが数枚発売になっています。
「ウィ・シャル・オーヴァーカム:ザ・シーガー・セッションズ」のそもそものきっかけとなったトリビュート・アルバム「花はどこへ行った~ソングス・オブ・ピート・シーガー」の発売元アップルシードが設立10周年を迎え、コンピレーション・アルバムを2枚発売。「シーガー・セッションズ」ならぬピート・シーガーの「スプリングスティーン・セッションズ」が1曲ずつ収録されています。
10周年記念アルバム「Sowing The Seeds: The Tenth Anniversary」には 「ゴースト・オヴ・トム・ジョード」の、貧困とホームレスの問題への意識向上と基金集めを目的とした「Give US Your Poor」では、ウディ・ガスリーのレパートリーとして知られる「ホーボーズ・ララバイ」の、どちらもシーガー&スプリングスティーンの(ダビングによる)共演が収められているのです。なお、後者のアルバムでのナタリー・マーチャントのトラックは実際にホームレスだったミュージシャンたちと組んでの録音ですが、そのセッションの模様が彼女のサイトで見ることができます。
貧困と飢餓の問題といえば、その救済運動の先駆者がシンガーソングライターのハリー・チェイピンでした。彼が75年に設立したワールド・ハンガー・イヤー(WHY)は、81年にハリーが事故で若くして亡くなった後も、遺志を継いだ家族と友人によって続けられています。そのWHYの現在の支援者の代表的存在がブルースなのです。生前のハリーに運動の重要性を説かれた彼は、毎回ツアーの公開リハーサルをベネフィットとして行い、ツアー先では必ず地元のフード・バンクに多額の寄付をしています。
そして近年企業としてWHYを積極的に支援しているのがハードロック・カフェ。彼らがスポンサーとなっているベネフィット・アルバム「Serve」の第2弾が発売されました。CDはハードロック・カフェでの独占発売ですが、iTunesのダウンロード販売で入手できます。
ブルースは「ゴースト・オヴ・トム・ジョード」のダブリンでのライヴ録音を提供。「ライヴ・イン・ダブリン」のアルバムには未収録のものです。ツアー序盤でのこの曲はソロに近い演奏だったと思いますが、ここではバンドと共に歌っています。このアルバムにはディランやジャクスン・ブラウンのライヴ・トラックも収録。
もうひとつ、先週8日のエルヴィス・プレズリーの誕生日に「Elvis: Viva Las Vegas - Original Soundtrack」が発売になりましたが、このアルバムの幕開けを飾るのが、ブルースの「ヴィヴァ・ラスヴェガス」(90年の既発表録音)で、締め括りはパティ・スキャルファの「ルッキング・フォー・エルヴィス」です。パティの録音は昨年8月にアズベリー・パークのコンヴェンション・ホールで録音したヴァージョンで、ブルースはハーモニカを吹いています。

Serve2 (Fighting Hunger & Poverty)
あと、そろそろ「マジック」からのニュー・シングル「Girls in Their Summer Clothes (Winter Mix)」のダウンロード販売が始まるはず。プロモ・ビデオとライヴ・トラックを加えた2曲+1ヴィデオという内容だと予告されています。
マーク・ペリングトンが監督したヴィデオはニュージャージーの(アズベリー・パークではなく)オレンジ・ビーチのボードウォークでロケが行なわれ、出演者に18歳から80歳までの多様な女性が公募されました。中にはブリジット・ハンチャリクさんという脳性麻痺で車椅子暮らしの20歳の女性もいたそうです。彼女は重症の患者で話すこともほとんどできないのですが、1日がかりの撮影の間、笑顔が絶えなかったといいます。
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Comments
「Girls in Their Summer Clothes (Winter Mix)」のダウンロード販売が16日(水)からiTunes独占で始まりましたが、日本ではソニーとアップルが契約してないので、日本のストアでは買えないんですね。ちなみにWinter Mixは一聴しても違いはほとんどわかりません。
Posted by: Tadd | January 17, 2008 at 01:06 AM
このエントリ−の"Sowing The Seeds"と
"Give Us Your Poor"、"Serve2"は日本のiTunesStoreで
購入可能になっていました。"Serve2"はアルバムを購入
しないと全曲聴けないようになっています。
また、John Wesley Hardingとブルースの
"Wreck On The Highway"のライヴテイクも販売されています。ブルースはゲスト参加曲が多いので、今後も数多く
入手可能になるといいと思います。
Posted by: エビヌマタイスケ | January 17, 2008 at 09:52 PM
「Serve 2」は現在日本のHard Rock Cafeでも発売中ですね。僕はダウンロードで購入しましたが、やはりフィジカルCDがほしいので、上野店まで行って買ってきました。税込1680円とお手頃価格。チャリティ商品なんだから、2500円とかでもいいのにね。
Posted by: Tadd | January 31, 2008 at 11:52 AM