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Crosby & Nash for the joint president of USA!?

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今週デュオとしては26年ぶりのアルバム「Crosby Nash」を発表するデイヴィッド・クロズビーとグレアム・ナッシュが大統領選をパロった新作のプロモーションを行っている。
「頭2つの方が1つよりいい」ということで、共同大統領として立候補したそう。
グレアムは米国の市民権を持つとはいえ、英国人なので大統領にはなれないのだが・・・

http://crosbynash2004.com/blog/

彼らはこの夏、CSN(クロズビー、スティルズ&ナッシュ)として全米ツアー中。

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R.I.P. Rick James

Funk Legend Rick James Found Dead

既に日本の一般紙でも伝えられているが、リック・ジェイムズが現地時間の6日朝にLAの自宅で亡くなっているのを発見された。
享年56歳。今のところ自然死らしいとのこと。ドラッグの問題を抱えた時期も長かったし、98年に脳卒中で倒れるなど、近年は健康がすぐれなかったらしい。
しかし、その一方で、コメディアンのデイヴ・シャペールが最近リックに扮するネタで大受けしていて、そのおかげで再注目を集めているところだった。

リック・ジェイムズは80年代に非常に人気の高かったファンク・スター。といっても若い人には実感してもらえるかなあ。
みんなMCハマーの「You Can't Touch This」の元歌をヒットさせた人くらいの認識しかないかもしれない。
それでは、こう言っておこう。プリンスが登場するまでは、マイケル・ジャクスンと競う存在だったのが、リック・ジェイムズなのである。

彼の81年の「Street Songs」はファンクの歴史に残る大傑作であるし、僕には個人的にも非常に重要なアルバムだ。

僕は兄貴の影響で60年代後半のモータウンやスタックスのヒット曲を耳にしたのがブラック・ミュージックへの入り口で、中学生の頃にはアメリカン・ロックを主体にレコードを買っていたとはいえ、ラジオから流れるフィリー・ソウルやスライ&ザ・ファミリー・ストーンにしびれていたものだ。
だが、70年代後半のディスコ・ブームの頃になると、メインストリームのソウルには幾つかの例外を除いて興味を失なってしまった。ブラック・ミュージックといえば、ブルーズやニュー・オーリーンズR&Bなどを主に聴いていた。
そんな僕をコンテンポラリーなソウルに引き戻してくれたのが、「Street Songs」 だった。
そこにはスライで嗅いだのと同質のファンクの匂いがたっぷりとあり、たちまち夢中になったのだ。

80年代に僕がヒップホップ、Pファンクから当時はクワイエット・スト-ムなんて呼んでいたメロウなものまで、コンテンポラリーなブラック・ミュージックを実によく聴いたのは、元をただせばリック・ジェイムズのおかげなのである。

Thank you, Mr.Super Freak. So long...

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Free Music Watchdog

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「私たち音楽関係者は、著作権法改定による輸入CD規制に反対します」運動の発展形として、「輸入権に限らず、強すぎる著作権管理などで音楽の楽しみ、選択肢の自由が奪われないように各方面の動きを監視していこう」という新しい監視ネットワーク「Free Music Watchdog」が始まりました。
こちらのサイト「Free Music Watchdog : 音楽メディア関係者有志による情報中継所」をチェックしてください。


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Why Jackson Browne supports John Kelly is...

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Jackson Browne & John Kelly @a benefit concert for Kelly in July

以前にも触れた4月の来日直前に幻のツアー・パンフ用に行ったジャクスン・ブラウンのインタヴューから、ジャクスンが今年の大統領選について語った部分だけ、時期はずれになってしまう前に一部紹介しておこう。

実のところジャクスンは「僕にとっては民主党も充分に進歩的ではない。かなりの部分で共和党みたいだ」と考える人である。
前回の選挙では第三の候補ラルフ・ネイダーを支持していた。
しかし、今回はブッシュ政権打倒が急務で、リベラル票を割りたくないために、「もちろん今もラルフ・ネイダーの考えに敬意を払うし、彼が討論に持ち出す問題は話し合われるべきだと思う。尊重され、討論の議題になるべきだ」と主張しながらも、ネイダー候補の支援には回らない。

今回彼は民主党のジョン・ケリー候補を支持している。
「とにかく僕は正式に支持を表明するつもりだ。随分前からケリーの支持を考えていたんだが、結果的に彼が他の候補を上回る支持を集めることになったね」と4月の時点で語っていたが、その言葉通りにケリーのベネフィット・コンサートに出演するなど、積極的な支援活動を行っている。
「僕はジョン・ケリーがヴェトナム戦争から帰って意見を変えたことを評価している。彼は考えを変えることができた。そしてたくさんの勇気を振り絞って戦争に反対した。そのことを心から賞賛するよ。それと彼は上院で長らく共和党のジョン・マケイン議員と党派を超えて働いてきた。それはやらなくてはならないことだ。政府は両方の側と協力して働く必要がある。彼に一番勝ち目があるだろうし、尊敬すべき人だと思うよ。選挙戦は本当の討論をできるかにかかっていると思う。国民を脅す戦術に堂々と立ち向かえるかだ。共和党はイデオロギーではとてもまとまっているからね」。

そして、ブッシュ政権への批判を始めると、その言葉は実に厳しい。
「アメリカ国民がブッシュを大統領職から追い出すことがとても重要だ。だって、彼はあまりに過激な保守派だからね。彼の取り巻きも過激な保守ばかりだ。あまりに無責任な連中だ。わが国に有害だし、世界に有害だ」。
「ブッシュは無知で、傲慢で、劣等感の持ち主で証明せねばならないものがたくさんあるが、その方法を持たない。だから大統領だというポーズばかりとりたがる。現政権は歴代の合衆国政府の中でも最も秘密主義の政府だ。彼は秘密主義の政府のTV向きの顔に過ぎない。仕切っているのは極右のイデオロギー唱道者たちだ。リチャード・パール、ポール・ウォルフォウイッツ、ドナルド・ラムズフェルドらはニクソンやレーガンの政権にもいた連中で、とても危険な連中だ。だから、有権者の判断はとても重要だと思う。でも、たくさん(の本や記事を)読まないと、彼らが本当のことを知るのはむずかしい。今メディアの報道の幅はあまりに狭く、すごく偏向しているから。そして民主党と共和党の2つしかないから、討論の範囲が狭い。彼らの討論には都合がいいんだけどね」。
「つまるところ、この国の政権を交替させろという世論のすごい盛り上がりは、とても悲惨な状況を作り出したブッシュ政権の決断の責任を問うているのだと思う。僕は世界が一丸となって協力して本当のテロリストと戦う機会を失ったと思う。本当のテロリストはまだいる。本当のテロリストは攻撃すら受けていない。今も活動を続けている。ブッシュ政権はテロリストの新人募集に関しては最高の仕事をしたよ。欧米の政治の悪事についてテロリストが主張することすべてを行って、その罠に見事にひっかかったわけだ。ブッシュは我々について予言されていたことのすべてを追認した。我々は占領者で、抑圧者で、不正を働き、嘘をつく、とね。こういったことのすべては起きる必要がなかったんだ」。

ジャクスンは候補者を支援するだけでなく、アメリカを変えていくために人びとを説得していかねばならないと感じている。
それも2種類の人たちを。
「最も多数の人たちは投票にも行かない人たちなんだ。彼らを参加させなければならない。ネイダーはそれをやっていると思う。(ハワード・)ディーンもそれをやっているね。彼らを説得しなければならない。僕が耳にした最も素晴らしい言葉はディーンが選挙戦から降りる直前に言ったものだ。“我々は指名を獲得できないかもしれないが、それでもアメリカを変えていくんだ”。あれは最高の言葉だったね。それが僕らの希望だ。そのために対立している候補が力を合わせることができるはずさ」。
「もうひとつの説得しなければならない集団は、権威を信じてブッシュを支持する人たちだ。すべてを専門家に任せて、何一つ自分で分析しない。政府の言うことを信じるのにすっかり慣らされてしまっている。ブッシュ政権がどれだけたくさんの嘘をつこうがね。戦争を始めるにあたって、彼らが我々を攻撃したと主張した。ブッシュがそうは言っていないと弁解しても、そうほのめかした。そしてサダム・フセインは悪人だから取り除かねばならないと言った。世界中に悪人はたくさんいるし、我々の国は以前サダム・フセインを支援していたのに。彼がガスを使って国民を殺した後の時期にもね。そういったサダム・フセインとの関係の歴史について本当のことを彼らは何も知らないんだ。彼らは政府の言うことを信じているだけ。こういった人びとに手を伸ばし、説得しなければらない。そういった無知や指導者の言葉を鵜呑みする盲目的な追従は民主主義の最悪の状態だ。国の安全にとっても最悪の状態だ」。

もちろん、ジャクスンはケリーが大統領になれば、ただちに状況が好転するなんて楽観的な見通しは持っていない。
「いずれにせよ、誰にとっても簡単な状況ではない。ケリーが選挙に勝っても、イラクで戦争をやってしまったのだから、それの後始末をしなくちゃならない。彼はそれができる男のように思える。僕はそう思うんだがね」。

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I'll be buggered if I'll censor myself、said RT.

アーティストの政治的なメッセージをこめた作品に対して、芸術と政治は一緒にすべきじゃないとかなんとか言う人たちが必ず現われる。
そんな意見に我らがリチャード・トンプスンがこう切り返している。
彼の公式ウェブサイトでのファンとのQ&Aの中での発言で、「政治的わめき声やスローガンの作成は芸術じゃない。ボブ・ディランはフィル・オクスにこう言ったことがある。〝おまえはソングライターじゃない・・・おまえはジャーナリストだ”と。お願い、リチャード...アーティストでいてくれ」という或るファンに答えたものだ。

RT 「それでボブ・ディランは政治的な曲を書かなかったのか? もしピカソが君の言うことだけを聴いていたら、あの醜悪な「ゲルニカ」を描く苦労をしなくてよかっただろうね・・・それにゴヤの描いた戦争の絵も・・・シェリーやディケンズのわめき声もね・・・ピカソは自分を検閲することを拒否すると言った。それは彼の仕事じゃないってね。その言葉だけで僕には充分だ。だから、自分の検閲なんてしてたまるか。僕はスターリン時代のロシアのショスタコーヴィッチなのかい? 僕はしばらくの間フィル・オクスの曲を歌っていた(*)。その理由は合衆国内での論争の欠如が心配で、合衆国の外交政策に関して何か異なった意見が聞きたかったからだ。最新の世論調査によると、今では僕は多数派の中にいるようだけどね。それと、 僕の考えでは、フィル・オクスはアーティストだったよ。確かに最も政治寄りのところにいたけど、それでもアーティストだった。彼に神の祝福を。誰か描いてくれるかい? 政治的、個人的、社会的の境界線が始まり終わる場所を示す正確な地図を」

*02~03年のツアーで、オクスの有名な反戦歌〈I Ain't Marching Anymore〉に、「野球のバットでは蚊(ナット)を殺せない」「石油(オイル)が無くても、彼らの血は煮えくり返るか(ボイル)?」と、ブッシュ政権の対テロ戦争を皮肉った自作の歌詞を加えて歌った。

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NY Times Op-Ed by Bruce Springsteen

http://www.nytimes.com/2004/08/05/opinion/05bruce.html
August 5, 2004
OP-ED CONTRIBUTOR
Chords for Change
By BRUCE SPRINGSTEEN

変革への和音

アーティストやミュージシャンはその国の社会生活と政治活動において特殊な立場にある。長年にわたって、僕はアメリカ人であることの意味について懸命に考えてきた。僕らが世界の中に占める他とは違った独自性と地位について、そしてどうやったらその地位を最も有効に用いられるかについて。僕らの誇りに訴え、僕らの失敗を批判する曲を書こうと努めてきたのだ。

これらの疑問は今回の大統領選挙の核心である。僕らは何者なのか、僕らは何を支持しているのか、何故僕らは戦っているのか。僕個人は過去25年間ずっと政党政治から一歩離れたところにいた。その代わりに、僕は一連の理想についての党員であり続けてきた。経済的公平、公民権、人道にかなった外交政策、自由、そして国民全員への一定水準の生活。しかしながら、今年は僕らの多くにとって、それらを危うくする可能性があまりに高いので、この選挙に参加しないわけにはいかない。

自分の作品を通して、僕は常にむずかしい質問を問いかけようと努めてきた。何故世界で最も豊かな国がその最も弱い国民への約束と信義を守ることがこれだけむずかしいのか? 何故僕らは今もなお人種のヴェールを取り除いて物事を見るのがそんなにむずかしいと感じているのか? どうやったら僕らは自分たちが大事にしているものを殺すことなくして、困難な時代に対処できないのか? 何故人としての約束の実現が今にもつかめそうなのに、永遠に手の届かないところにあるのか?

ジョン・ケリーとジョン・エドワーズがこれらすべてへの答えを持つとは思わない。だが、彼らが的確な質問を問いかけ、正しい解決策に向かって努力していくことに誠実な興味を持っていると僕は強く信じている。僕らが公正さ、好奇心、開放性、謙虚さ、すべてのアメリカ国民全員への気遣い、勇気、そして信念を優先する政権を必要としていることを彼らは理解している。

みんながこれらの価値について異なった意見を持ち、それらをそれぞれ異なったやり方で実践している。僕は自分の曲でそれらの幾つかについて歌おうとしてきた。でも、それらの意味することについて自分なりの考えもある。そこで僕は多くの仲間のアーティストたち、デイヴ・マシューズ・バンド、パール・ジャム、REM、ディクシー・チックス、ジュラシック5、ジェイムズ・テイラー、ジャクスン・ブラウンらに加わり、10月にこの国をツアーすることを計画している。僕らは「変革のための投票」という名前の新しいグループの傘下で演奏を行う。僕らの目標は政府の進む方向を変え、11月に現政権を交替させることだ。

多くの人びとと同じく、9月11日直後の時期に僕は国の団結を感じた。あれに類することは他に記憶がない。僕はアフガニスタン侵攻の決断を支持し、あの時期の深刻さが僕らの指導者たちに力と謙虚さと知恵をもたらすことを期待した。ところが、その代わりに、僕らはイラクでの不必要な戦争にむこうみずに飛び込み、今では信頼を失った状況下で若い男女の命を犠牲にしている。僕らは記録的な財政赤字を抱え、放課後プログラムのような行政サーヴィスの予算を縮小し、圧迫している。僕らは国民の1%の最も豊かな層(大企業のお偉方とか裕福なギター奏者)への減税を認め、貧富の差を拡大することによって、国民相互の社会契約を破壊し、「格差のないひとつの国」の約束を押し黙らせる怖れをもたらしている。

神の見つめる前で生きていくためには、人間の資質の最良のもの――他者への敬意、自分自身への正直さ、自分たちの理想を信じること――を誠実に実践しなければならない。そうすることによって、国として、個々の人間としての、僕らの魂が明らかになる。僕らのアメリカ政府はアメリカの価値観からあまりに遠く離れたところに迷い込んでしまった。前に進むときだ。僕らが心に描くところの国が待っている。

ブルース・スプリングスティーン

(translated by Tadd)
Copyright 2004 The New York Times Company

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Bruce Springsteen, REM and more join Vote For Change tour

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ウワサになっていた「変革のために投票しよう」ツアーの内容が4日に正式に発表された。

10月1~8日にミシガンからフロリダまでのスウィング・ステート(激戦の州)で以下の有名アーティストたちが6組の組み合わせで毎晩同じ州の6都市で大規模なコンサート(28都市計34回)を行い、ブッシュ政権打倒のために投票に行こうと呼びかける。
これだけのアーティストが揃って明確な政治的行動を起こすのは前例のないこと。

1. Pearl Jam/Death Cab for Cutie
2. Bruce Springsteen and the E Street Band/R.E.M./John Fogerty/Bright Eyes
3. Dave Matthews Band/Jurassic 5/My Morning Jacket
4. Dixie Chicks/James Taylor
5. Jackson Browne/Bonnie Raitt/Keb’ Mo
6. John Mellencamp/Kenny “Babyface” Edmonds

昨年のディクシー・チックス・バッシングや先日のリンダ・ロンシュタットのラスヴェガスでの騒動などで明らかなように、世論が完全に分裂している現在のアメリカでこういった行動をとるのはリスクもある。
とりわけスプリングスティーンやチックスのようなファンの層が広範囲にわたっているアーティストには非常に勇気を必要とすること。
REMのマイク・ミルズもスプリングスティーンが積極的な参加を表明したことに驚いたと語っている。
だが、今回だけは黙って見ていられない、という危機感が参加者全員にあったようだ。

実現までの経緯はブルースがマネジャーのジョン・ランダウに何かできないかなと話したのがきっかけで、そのときにブルースの頭の中にあったのは、劇場クラスの会場を弾き語りで回るという程度のものだったようだが、ランダウがREM、パール・ジャム、ディクシー・チックスなど同様のことを考えているアーティストのマネジャーたちに連絡をとって話し合いを進めた結果、こういった大規模のものに膨らんでいったそうだ。

スプリングスティーンとREMが同じ舞台に立つなんて、僕にはこれ以上ない夢の組み合わせだが、そのうえにブルースとEストリート・バンドはジョン・フォガティのバック・バンドも務めることになっている。

また、ブルースはこのツアーの発表に合わせ、5日のNYタイムズ紙に「CHORDS FOR CHANGE(変革のための和音/調和)」という文章を寄稿した。数日中に翻訳を載せましょう。

http://www.brucespringsteen.net/news/index.html
http://www.moveonpac.org/vfc/

なお、スウィング・ステートへの重点的なツアーに関しては、既にアニー・ディフランコが実行を表明しており、彼女は9月から10月にかけて17ヵ所ほどを回る。名付けて「the Vote Dammit tour」 。「つべこべ言わず投票しろよ、くそっ」てな感じか。
そういえば、P・ディディ(パフ・ダディ)が始めた投票呼びかけの運動の合言葉は「Vote or Die」(投票しないなら死ね)だ。

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