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Suzanne Vega @Joe's Pub in NY on June 1st

今夏の世界ツアーの初日となった地元NYのクラブでの公演。
数日後にはハンガリーのブダペストに飛び、数万人の観客が集まるスティングの野外コンサートの前座で欧州ツアーが始まった。

僕はこれまでのすべての東京公演の他、ロンドンでも観たことがあるが、地元NYで観るのはデビュー・アルバム発売直後の85年5月にボトム・ラインで行われたギグ以来、19年ぶり。長年のファンとして感慨深いものがあった。
トイレで出くわしたベースのマイクにそう話すと、彼もあのボトム・ラインでのギグはよく覚えているとのこと。あれがアルバム・リリースのお披露目的なギグだったからだろう。

スザンヌの成功は80年代後半以降の女性シンガー・ソングライターたちの台頭を導いたわけだが、この晩に彼女の歌を聴きながら、スザンヌのような個性は他にいないな、とあらためて強く感じた。
93年に3度目のインタヴューをしたとき、彼女が「自分が感じていることを語るとき、センチメンタルにも、ロマンティックにもならないように気をつけている」という発言をしたことが今も印象に残っている。
その言葉に表れている対象との距離のとり方とか表現方法の選び方が、彼女の個性になっているのだ。

この日の選曲は今夏のツアーの基本的なセットリストになるものらしく、その「流れ」を確認するため、2回公演だったが、ほぼ同じ内容を繰り返したそう。
8月17日に再びNY公演があるので、そのときには「もっとスポンテニアス」なセットリストにすると約束していた。
自ら「最もイカレたアルバム」と呼ぶインダストリアル・フォーク(笑)・アルバム「99.9F」からが4曲と最も多いのに注目。

Late show (21:30) Setlist
1. 99.9F
2. Marlene On The Wall
3. Caramel
4. When The Heroes Go Down
5. Gypsy
6. (I'll Never Be) Your Maggy May
7. Penitent
8. The Queen And The Soldier
9. Behind The Blue Eyes (a cover of The Who song)
10. Solitaire
11. Pilgrimage
12. Blood Makes Noise
13. In Liverpool
14. Luka
15. Tom's Diner
Encore:
16. Have You Met Miss Jones (written by Rogers and Hart)

Her band
Bass: Mike Visceglia
Drums: Doug Yowell
Guitar: Billy Masters

M9, M16(エラ・フィツジェラルド版で覚えたそう)は、ビル・フリゼールがミュージカル・ディレクターを務める「Century of Song」コンサートの03年版に出演した際のレパートリーから。この日の7時からのショウではハル・デイヴィッド&バート・バカラックの〈Look of Love〉も歌われたそう。
この「Century of Song」は独ノルトライン・ヴェストファーレン[NRW]州のルール地域トリエナーレ[Ruhrtriennale]の一環として昨年、今年と行われたコンサートで、スザンヌはエルヴィス・コステロらと共に昨年参加。今年はコステロ、リッキー・リー・ジョーンズ、ロン・セクスミスらが出演した。
終演後にスザンヌとちょっとだけ話す機会があったが、そのコンサートのレコード化の話もあるそう。

なお、スザンヌの久しぶりの来日は来春にどうか、という誘いがプロモーターから来ているとのこと。

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