« Austin City Limits Fest 04 early preview | Main | Tadd IGARASHI Archives »

Bruce's speech on Jackson

A07506_066162937.jpeg

4月22-30日にソロで日本ツアーを行ったジャクスン・ブラウン
実は、前2回の来日と同様に今回も日本のみのツアー・パンフを予定していたのだが、諸事情で発売中止となった。
来日直前に僕が行ったインタヴューの長文記事は本人の許可を得ているので、別の形で公開する。しばらくお待ちいただきたい。

ここでは用意していた記事の中から、ジャクスンが「ロックンロール・ホール・オヴ・フェイム(ロックの殿堂)」に殿堂入りした3月15日の式典で、親友のブルース・スプリングスティーンが彼を称えたスピーチの翻訳の一部を掲載する。
2カ月遅れの話題だが、ここで紹介しておく価値はまだ十二分にあるはず。

こういったスピーチをさせるとブルースは本当にうまい。通信社の配信したニュースなどでは、ジャクスンが女性にすごく人気があることをからかうユーモアたっぷりの部分ばかりを紹介していたが、この最後の部分には舌を巻いた。
聖書のエデンの園からの追放とビーチ・ボーイズのカリフォルニア神話を結びつけ、ジャクスンとウォーレンをアベルとカインに例えるんだから!

ビーチ・ボーイズとブライアン・ウィルスンは俺たちに楽園としてのカリフォルニアを与え、ジャクスン・ブラウンは失楽園を与えてくれた。
いつも想像するんだけど、もしブライアン・ウィルスンが蛇の差し出したオレンジをかじったら、彼が〈キャロライン・ノー〉の素敵な女の子と結婚したらどうなっただろう。いずれにせよ彼女は妊娠する。そして彼がヴァリー地区に引越し、2人の息子が生まれたら?
その内の1人は外見も歌声もまさにジャクスン・ブラウンそっくりになるはずだ。
もちろんカインはジャクスンの盟友ウォーレン・ジヴォンだ。ウォーレン、愛しているよ。
でも、俺にとってジャクスンは常にアベルの歌声だ。葡萄畑で骨折って働き、人生の重荷を背負い、愛の不可能性に立ち向かいながら、ここで父の仕事をしている。
ジャクスンの作品は実のところカリフォルニアのポップ・ゴスペルなんだ。〈ロック・ミー・オン・ザ・ウォーター〉や〈ビフォア・ザ・デリュージ〉のコード進行を聴いてみてほしい。まったくのゴスペルだよ。
俺はいつもこう考えている。エデンの園から追放された我々には、肉体の苦痛と人生の重荷の重圧に加え、お互いを本当に愛し合う能力に橋を架け渡せないほどの裂け目またはブラックホールを開けられてしまった。
だから、ここ地上では愛を復元する、つまり我々に与えられた半端な断片から愛を再び創造することで、神徳や神聖さ、普遍的な高貴さの回復に務めなければならないんだ。それが人間の約束として皆が取り組むべきことだ。そのようにして神の見つめる前で自分たちを証明し、我々自身の贖罪を進めるんだ。
俺にとってジャクスンの作品は常にその愛の復元のサウンドだった。
だから、彼が〈プリテンダー〉で書いたように「黒いメガネをかけて、力尽きるまで愛し合おう。そして朝の光が射し込んできたら、起き上がってまた繰り返すんだ。アーメン」。
紳士淑女の皆さん、俺のとてもハンサムな友達、ジャクスン・ブラウンをロックンロールの殿堂にどうぞ歓迎してください。

jb__hall_of_fame.JPG

|

« Austin City Limits Fest 04 early preview | Main | Tadd IGARASHI Archives »

Comments

いいスピーチですね。「神徳」はひょっとして divinity ですか。

ところで、ぼくは〈ロック・ミー・オン・ザ・ウォーター〉は今でもそらで弾けます。あのクレイグ(でしたね?)のピアノは本当にゴスペルそのものの指使いです。申し遅れましたが、ぼくはピアニストです。実は、むかし、〈ロック・ミー・オン・ザ・ウォーター〉というユニットもやってました。

インタヴューの公開、楽しみにお待ちします。

Posted by: | May 17, 2004 at 05:34 PM

失礼しました。今の投稿をした者ですが、名前が表示されなかったようです。Micheal でした。

Posted by: Micheal | May 17, 2004 at 05:36 PM

>「神徳」はひょっとして divinity ですか。

その通りです。

Posted by: Tadd | May 17, 2004 at 09:56 PM

Post a comment



(Not displayed with comment.)




TrackBack

TrackBack URL for this entry:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/32918/608011

Listed below are links to weblogs that reference Bruce's speech on Jackson:

« Austin City Limits Fest 04 early preview | Main | Tadd IGARASHI Archives »